うなぎの価格高騰の原因は、新聞やテレビのニュースなどでも伝えられているようにシラスウナギと呼ばれるニホンウナギの稚魚の漁獲量が激減していることにあります。

2014年にはニホンウナギが、IUCNレッドリストに絶滅危惧種として指定されたことも大きな話題になりました。ニホンウナギは海と川とを行き来する回遊魚で、冬から春にかけて稚魚のシラスウナギが日本付近の河口に集まってきます。うなぎの養殖は、このシラスウナギを捕獲して育てる方法のことをいいます。

つまり、シラスウナギの捕獲なしには養殖は成立しないのです。しかし、シラスウナギの漁獲量が年々減り続け、それに伴って養殖ウナギの価格も高騰しています。

シラスウナギの漁獲量が減少している理由は、シラスウナギや成魚の乱獲などを指摘する声もありますがはっきりとは解明されていません。海洋環境や河川環境の変化も影響していると言われています。

また、ニホンウナギの生態は謎の部分が多く、資源管理が難しいという課題もあります。人工的に孵化したウナギを親ウナギに成長させ、次の世代の稚魚を生ませる完全養殖の技術も進んできてはいますが、コストがかかるため一般的な養殖法として普及するまでには至っていません。